Tuesday, May 23, 2017 10:48 AM

米、10年後に財政黒字化 歳出抑制、インフラ投資も

 トランプ政権は23日、予算編成方針と経済・財政見通しを示す予算教書を初めて議会に提出する。10年間で3兆6000億ドル(約400兆円)の歳出抑制に取り組むとともに、年3%の高成長を実現し、10年後の2027会計年度(26年10月〜27年9月)に財政収支を黒字化すると明記した。

 公約に掲げたインフラへの巨額投資では10年間で合計2千億ドルを投じる。大規模減税と合わせて成長の原動力になると期待するが、見通しの甘さは否めない。予算案を作る議会との調整も難航しそうで実現には高いハードルが待ち受けている。

 歳出抑制策では、最優先課題の医療保険制度改革(オバマケア)の見直しに加え、低所得者向け医療保障「メディケイド」の支出を大幅に絞り込むとした。(共同)