Wednesday, May 24, 2017 10:36 AM

自民、改憲案へ議論加速 本部長「早く国民投票」

 自民党は24日、憲法改正推進本部の会合を開き、安倍晋三首相(党総裁)が指示した年内の党改憲案取りまとめに向けて議論を加速させる方針を確認した。推進本部の態勢を強化するため、二階俊博幹事長ら党執行部役員の参加を正式発表し、党を挙げて改憲論議を本格化させる。本部長の保岡興治元法相は「一日も早く改憲の国民投票にこぎ着けられるよう頑張る」と決意を示した。

 首相は、憲法9条への自衛隊明記などを例示して2020年の改正憲法施行を目指すと表明している。これを踏まえ、党内論議では9条、教育無償化、大災害時の緊急事態条項が主要テーマとなる見通しだ。

 新たに推進本部に入るのは二階氏のほか、細田博之総務会長、茂木敏充政調会長、下村博文幹事長代行ら。今後の議論の進め方として、9条改正など三つの改正項目について、議論を主導する担当者をそれぞれ置く案が出ている。下村氏らは首相に近く、今後の改憲論議に首相の意向が色濃く反映される可能性がある。推進本部として新メンバーを含めて具体的な担務を詰めた上で、6月にも議論に入る考えだ。(共同)