Thursday, May 25, 2017 10:56 AM

南スーダン陸自全て撤収 部隊派遣PKOゼロに

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加してきた陸上自衛隊部隊は25日午後(日本時間同日夜)、首都ジュバから全て撤収し、5年強の活動を終えた。自衛隊が部隊を派遣するPKOはなくなり、日本政府は新たな国際貢献策を検討している。安全保障関連法に基づき、昨年12月に部隊への運用が始まった「駆け付け警護」などの新任務は行われないままでの撤収となった。

 撤収は4月から順次行われ、第9師団(青森市)を中心に派遣された現在の陸自PKO11次隊約350人のうち、第1陣から第3陣までの計約310人は既に帰国。防衛省によると、最後まで残った第4陣は田中仁朗隊長を含む約40人。第4陣はこの日、民間機でジュバの空港を出発、青森空港に27日に到着する予定だ。

 陸自の宿営地では出発前の25日昼、日本国旗が降ろされ、隊員らが敬礼した。(共同)