Thursday, May 25, 2017 5:41 PM

産油国、9カ月の減産延長 規模据え置きで市場失望

 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟国からなる主要産油国は25日、ウィーンで閣僚会合を開き、6月末で期限が切れる協調減産を来年3月まで9カ月延長することを決めた。減産規模は全体で日量180万バレルに据え置いた。積み上がった在庫を減らし、原油の価格押し上げを狙う。

 9カ月延長は予想通りだったが、期待された減産規模の拡大に踏み込まなかったことから、市場では失望感が広がった。ニューヨークの原油先物相場は5%超の急落となり、一時1バレル=48ドル台半ばまで値下がりした。

 OPEC議長を務めるサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は記者会見で「日々の値動きは心配していない。長期的に(市場は)健全だ」と強調した。同席したロシアのノバク・エネルギー相も「(減産延長が)産油国にも消費国にも良い影響をもたらす」と語った。(共同)