Wednesday, July 20, 2016 10:25 AM

訪日客半年で1171万人 1人当たり消費9%減

 観光庁は20日、今年上半期(1〜6月)に日本を訪れた外国人旅行者は1171万3800人で、前年同期に比べ28.2%増えたとの推計を発表した。4〜6月の訪日客の消費額は9533億円で、前年同期比7.2%増だった。ただ、1人当たりの消費額は9.9%減の15万9930円となった。急激な円高の進行などを背景に、中国人旅行者による高額な家電製品やブランド品の「爆買い」に陰りが出ているためだ。

 上半期の訪日客数は、過去最多の年間1974万人を記録した昨年を上回るペース。国・地域別では中国の307万6600人が最も多く、韓国238万3000人、台湾215万5800人と続いた。

 6月の訪日客は23.9%増の198万5700人で、6月として最多。記者会見した田村明比古観光庁長官は「4、5月は熊本地震の影響が出たが、6月は回復傾向となった」と、夏休みシーズンの伸びにも期待した。(共同)