Friday, May 26, 2017 10:59 AM
米欧修復、道半ば トランプ氏演説に波紋
25日の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に初参加したトランプ大統領は、各国に国防費の応分負担を声高に求める一方、同盟国の防衛義務の履行を明言せず、欧州側に波紋を広げた。ロシアに対する認識でも欧州と一致できなかったもようで、米欧関係の修復は道半ばだ。
首脳会議では米中枢同時テロの碑の除幕式があり、トランプ氏が演説した。NATO条約第5条は、加盟国への武力攻撃を全加盟国への攻撃とみなし、集団的自衛権に基づき必要な措置を取ると規定。2001年の同時テロは、その5条が発動された唯一の例だ。
トランプ氏は過去に、NATOへの財政負担の軽い国は守るに値しないとの趣旨の発言をしたこともあり、今回の会議で同盟国防衛への力強い決意を表明し、欧州側の懸念を払拭してくれるのではないかと各国首脳は期待していた。(共同)
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