Friday, May 26, 2017 5:49 PM

日仏安保協力を深化 温暖化対策へ協力確認

 安倍晋三首相は26日夜(日本時間27日未明)、イタリア南部シチリア島タオルミナで、フランスのマクロン大統領と初めて会談した。海洋分野を含めた安全保障協力を深めていくことで一致。地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の実効性確保についても協力を確認。両首脳は、自由貿易の重要性を踏まえながら日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)大枠合意を急ぐ方針だ。

 首相は「マクロン氏の大統領当選は希望であり、強い欧州を望む自分も勇気づけられた」と述べ、今月14日に就任した親EUのマクロン氏の手腕に期待を示した。マクロン氏は「日本とフランスは自由と民主主義など同じ価値観を有している。広範な分野で多様な協力ができる」と応じた。

 マクロン氏は来年中にフランスで開かれる日本関連イベントに首相を招待。首相は出席する意向を示し、マクロン氏の早期訪日も要請した。(共同)