Tuesday, May 30, 2017 10:13 AM

全国10カ所で無人走行バス 先端技術実証へ規制凍結

 政府は30日、未来投資会議を開き「健康」「移動革命」など五つを戦略分野とする新たな成長戦略の素案を示した。先端技術による新サービスを開拓する企業を対象に、規制を一時凍結して迅速な実証試験を可能とする制度を導入。全国10カ所以上の公道で無人走行バスの自動運転実験を実施する。ITを使った遠隔診療や介護ロボットの活用を、年末に予定する診療・介護報酬改定で後押しする方針も掲げた。

 6月9日に閣議決定する予定。企業の生産性を高め、成長を阻害している人手不足の緩和を目指す。安全面を確保しつつ着実に新産業を育成できるかが課題となる。

 安倍晋三首相はこの日の会合で「新たな技術をあらゆる産業や生活に取り入れ、社会課題を解決する」と強調した。(共同)