Tuesday, May 30, 2017 10:17 AM

対艦・対地両用ミサイルか 空母けん制、日本も威嚇

 北朝鮮は30日、精密誘導システムを搭載した新型の弾道ミサイルについて、対艦と対地の両用で運用する方針を示し、朝鮮半島近海に展開する米空母を強くけん制した。米国と共に北朝鮮への圧力強化を主導する日本への威嚇も一段と強めた。

 朝鮮中央通信によると、新型ミサイルは「艦船をはじめとする海上と地上」の標的を攻撃する目的で開発された。朝鮮労働党機関紙、労働新聞が掲載したミサイルの写真では、弾頭部に操縦翼とみられるものが装着されている。落下の最終段階での機動性を高め、動く標的も攻撃できるようにする目的とみられる。

 高速で移動する艦艇へのミサイル攻撃は高度な技術が要求される上、艦艇の位置を捕捉する衛星などの装備も必要で、北朝鮮にはまだ「技術的制約がある」(韓国軍関係者)との見方が多い。だが北朝鮮は今後も対艦ミサイルの完成に向け開発を進める可能性がある。(共同)