Wednesday, May 31, 2017 10:27 AM

疑惑渦中、孤立感の大統領 側近不信で人事に大なたか

 孤独で怒りっぽく、スタッフに不満ー。就任後初の外遊から帰国したトランプ大統領の様子をCNNテレビは30日、そう描写した。親しい友人の話としている。ロシア疑惑追及の手がホワイトハウスに伸びる中、孤立感を深めているようだ。

 ストレスのせいか、ふさぎがちで体重も増えたという。自身が窮地に陥っているのはスタッフのせいだとの疑念を強めており、広報チームの人事に大なたを振るうとの観測も出た。30日に表面化したダブキ広報部長の辞任は手始めとみられている。

 約10日間の中東、欧州歴訪を「どこへ行ってもホームラン」と自賛したトランプ氏。強気の発言とは裏腹に、米国内で続いたロシア疑惑を巡る報道に胃が痛む毎日だったのだろう。その間、捜査当局が娘婿のクシュナー大統領上級顧問を調べているとも報じられた。(共同)