Wednesday, May 31, 2017 10:28 AM

米独首脳の舌戦過熱 貿易や気候、G20に懸念も

 イタリアでの先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で米国とドイツが地球温暖化対策や貿易問題で激しく対立したことを受け、トランプ大統領とドイツのメルケル首相の舌戦が過熱している。7月にドイツで予定されている20カ国・地域(G20)首脳会合の議論への影響も懸念される。

 「他国に頼る時代は終わった」。メルケル氏は5月28日の集会で、保護貿易主義を貫き、地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」からの脱退を検討するトランプ政権への不信感を鮮明にし、支持者の喝采を浴びた。

 30日にベルリンでインドのモディ首相と会談し、31日には中国の李克強首相もベルリンを訪問。G20では欧州の主張を押し通せるよう「対米包囲網」を構築しようと躍起になっている。(共同)