Wednesday, May 31, 2017 10:28 AM

対北朝鮮で国際連携強化 アジア安保会議

 アジア太平洋地域を中心とした各国の国防相や軍関係者が参加して地域情勢や防衛協力を話し合うアジア安全保障会議が、シンガポールで6月2〜4日に開かれる。米国からはマティス国防長官が出席。アジア太平洋地域の安定を重視する米国の立場を強調し、異例のペースで弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮をにらみ各国との連携強化を図る。

 マティス氏は6月3日に稲田朋美防衛相、韓国の韓民求国防相と日米韓の防衛相会談を開き、北朝鮮への圧力強化を確認する方針だ。日本、オーストラリアとの3カ国防衛相会談にも臨む予定。 東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の国防相とも意見交換し、ASEAN諸国との関係強化も進める。日米韓、日米豪のそれぞれの3カ国会談では、共同声明を取りまとめる方向で、北朝鮮への言及が注目される。

 アジア安保会議には中国軍幹部も出席する予定。東アジア情勢の不安要因となっている北朝鮮の核・ミサイル問題に加え、中国が実効支配の強化を目的に南シナ海で岩礁の大規模埋め立てを進めている問題もテーマになる。(共同)