Wednesday, May 31, 2017 10:28 AM

富裕客誘致に高級ホテル キューバ庶民「高根の花」

 米国と国交を回復した社会主義国キューバで外国人旅行客が増える中、ホテル建設が続いている。首都ハバナ中心部には高級ホテルと外国有名ブランド品を扱う店が並ぶショッピングモールが完成。政府は重要な外貨収入源として観光振興に力を入れており、富裕層の外国客誘致が狙いだ。しかし庶民からは「われわれには高根の花」との不満も聞こえる。

 5月22日に営業を開始したのはキューバ国営企業と欧州系ホテルチェーンが運営する「グラン・オテル・マンサナ・ケンピンスキー」。観光名所が集中する旧市街に位置し、すぐそばには文豪ヘミングウェーが通ったことで知られるバー「フロリディータ」もある。

 モンブランやラコステなどの有名ブランドが入ったモールに隣接するホテルは計246部屋。宿泊費は1泊440兌換ペソ(約4万9千円)から。スイートは約2400兌換ペソだ。(共同)