Wednesday, May 31, 2017 1:05 PM

全店舗を「次世代型」に 三井住友、接客空間を拡充

 三井住友フィナンシャルグループの国部毅社長(63)は31日までに共同通信のインタビューに応じ、傘下の三井住友銀行の全店舗を「次世代型」に切り替える方針を明らかにした。店舗で書類の記入が不要になるペーパーレス化を進めて顧客の利便性を高めるほか、接客のための空間を広げ、サービスを向上させる。

 スマートフォンの普及を背景に、預金残高の確認や振り込みは店舗に行かず、インターネットで済ませる人が増えている。国部氏は「窓口で手続きをしていた人の半分はネットや現金自動預払機(ATM)で取引するようになる」との見方を示した。

 店舗のIT化を進め、顧客の注文処理といった事務の一部を遠隔地でできるようにする。店舗の事務スペースは減らし、接客用に置き換える。国部氏は「ゆったりした雰囲気で、資産形成などを相談できる店舗にしたい」と語った。今後3年間で約500億円を投じて約430店舗を移転、改装する予定だ。(共同)