Wednesday, May 31, 2017 5:45 PM

米景気、一部で減速と報告 FRB、大半は拡大続く

 米連邦準備制度理事会(FRB)は5月31日、地区連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)を公表し「4月初旬から5月下旬にかけて、全米の大半の地区で経済は引き続き緩やかに拡大した」との判断を示した。ボストンやシカゴの両地区では、景気拡大のペースが鈍化した。

 全米12地区の連銀による報告をまとめた。FRBが6月13、14日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決める際の討議資料になる。市場では、6月2日に発表される5月の雇用統計の内容が悪くなければ、追加利上げが決まるとの観測が支配的だ。

 過半数の地区の企業は短期的な景況感が良いと回答したが、楽観的な見方が後退した地区もあった。トランプ政権の経済政策の停滞を反映しているとみられる。(共同)