Thursday, June 01, 2017 1:32 PM

日本版GPS打ち上げ成功 位置情報の精度向上

 日本版の衛星利用測位システム(GPS)を構築するための政府の準天頂衛星「みちびき2号機」が1日午前9時20分ごろ、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット34号機で打ち上げられた。衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 みちびきにより、カーナビやスマートフォンに広く利用されている、米国のGPS衛星による位置情報の精度が向上する。政府は年内に3、4号機を打ち上げて4基体制にする方針。位置の誤差は現在の数メートルから1メートル以下になり、特殊な受信機能を持つ機器であれば6センチに改善。2018年度からこうした精密な位置情報が提供される。

 政府は衛星を活用した安全保障の強化を掲げており、みちびきには妨害を避けるために暗号化した信号を発信する機能がある。鶴保庸介宇宙政策担当相は記者会見で「具体的なことは何も決まっていない」と述べた。(共同)