Thursday, June 01, 2017 1:34 PM

慰安婦合意巡り水掛け論 日本と国連、真相は不明

 国連のグテレス事務総長と安倍晋三首相が5月27日にイタリアで懇談した際の従軍慰安婦問題に関するやりとりで、国連はグテレス氏が同問題を巡る日韓合意の内容に一切触れていないと主張し、合意に賛意を示したとする日本政府と水掛け論が続いている。会談は録音しない慣例のため真相は結局分からない。

 「グテレス氏は、いかなる合意の内容についても言及してはいない。日韓両国がこの問題に対する解決の性質や内容を決めるという原則に賛同した」。ドゥジャリク国連事務総長報道官は同30日の定例記者会見で困惑した表情を浮かべた。

 菅義偉官房長官は29日の記者会見で「明快に首相から日韓合意実施の重要性を指摘し、先方は賛意を示して歓迎した」と述べ「日本側が発表した通りだ」とも強調した。(共同)