Thursday, June 01, 2017 1:36 PM

機密暴露「死ぬほど怖い」 口調強め、監視社会警告

 「大量監視で一般市民は国家の家臣となる」。黒ずくめの服に身を包んだスノーデン元職員は100分を超えるインタビューに応じ、各国政府の個人情報収集活動に警鐘を鳴らした。国家機密を暴露した自身の行動については「死ぬほど怖いことだが、価値はある」と振り返った。

 欧米だけでなく日本などで個人への監視が強まっていると憂い、世界は「歴史的転換点に差し掛かっている」と指摘。現状を放置すればテロ対策を名目にした「暗い」監視社会が待っているー。身ぶりを交えながら、口調を強めて警告した。

 口元にうっすらとひげをたくわえた元職員。母国からは「裏切り者」との批判が上がるが、「米国は正義のために戦っていると信じる」と愛国心を強調、自分の活動は公益に資するとよどみなく語った。普段はネットで各国市民と交流しているといい「世界中と関係を築くことで帰国につながれば」と望郷の念ものぞかせた。(共同)