Friday, June 02, 2017 11:01 AM

金塊窃盗、情報漏えい疑い 愛知の警察官、傍受で浮上

 福岡市博多区で昨年7月、約7億5000万円相当の金塊が盗まれ、名古屋市の男ら10人が福岡、愛知両県警に逮捕された事件で、愛知県警の警察官が逮捕前の容疑者に捜査に関連する情報を漏らしていた疑いのあることが2日、分かった。福岡県警が今年に入り、容疑者の携帯電話を通信傍受し、警察官と連絡を取っているのを把握。愛知県警に伝えた。

 捜査関係者らによると、警察官は名古屋市内の警察署に所属する巡査部長ら複数とみられ、通信傍受で名前を把握できた。福岡県警は今年3月、金塊の換金に関与した容疑者の関係先を家宅捜索しており、その前に関連情報が容疑者側に漏れた疑いがあるとみている。

 愛知県警監察官室は2日、巡査部長らの調査を始めることを明らかにし「仮に情報漏えいがあれば、厳正に対処する」とした。(共同)