Friday, June 02, 2017 11:03 AM

文科省内メールに協議概要 内閣府意向、認識共有か

 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、民進党は2日、内閣府から文部科学省に「『できない』という選択肢はない」と伝えられたとする文書「内閣府審議官との打合せ概要」(昨年9月26日付)が、翌27日に省内で約10人に送られた電子メールに添付されていたと明らかにした。国会内で会合を開き、新たに同省関係者から入手したメール4通の写しを公表した。

 打ち合わせ直後から、文科省職員が内閣府の意向を認識し、共有していたことを裏付ける資料となる可能性がある。民進党はメールの調査を求めたが、文科省幹部は「出所が分からず、調査しない」と回答。新設計画に関する文書が相次いで見つかる中、調査に消極的な同省への批判も強まりそうだ。

 今回の文書の内容は5月24日に明らかになっている。昨年9月26日、藤原豊内閣府審議官と文科省の浅野敦行専門教育課長らが協議し、内閣府側から「これは官邸の最高レベルが言っていること」「『できない』という選択肢はなく、早くやらないと責任を取ることになる」などの発言があったと記載されていた。(共同)