Monday, June 05, 2017 11:14 AM

加計新学部判断で関与否定 首相「介入の余地ない」

 安倍晋三首相は5日の衆院決算行政監視委員会と参院決算委員会で、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡る問題に関し、自らの関与を否定した。学部新設に必要な4条件を踏まえ「国家戦略特区申請の分科会で議論する。(私が)介入する余地がない」と述べた。文部科学省内で共有したとみられるメールの写しが新たに見つかったとして、関連文書を再調査すべきだとの野党の要求を繰り返し拒否した。

 文書は「官邸の最高レベルが言っている」などとの内閣府とのやりとりを添付したもの。松野博一文科相もメール内容への言及を避け真偽は不透明さを残した。

 首相は、前川喜平前文科事務次官に新設計画加速を促したとされる和泉洋人首相補佐官や、学園理事の木曽功元内閣官房参与への指示もしていないとした。(共同)