Monday, June 05, 2017 3:00 PM

民進、委員長解任案へ調整 「共謀罪」参院審議に反発

 参院法務委員会は5日の理事会で、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案の審議を6日に行うと秋野公造委員長(公明党)の職権で決めた。民進党は委員会運営が「強権的だ」と反発し、委員長の解任決議案を6日に提出する方向で調整に入った。同日午前に最終判断する。18日の今国会会期末をにらみ、与野党の攻防激化は必至だ。

 解任決議案が提出された場合、6日の法務委審議は見送られる。与党は7日に参院本会議を開いて決議案を否決する見通しで、次回の法務委開催は8日以降にずれ込む。共謀罪法案の審議日程は極めて窮屈になる。

 政府、与党は共謀罪法案に加え、性犯罪を厳罰化する刑法改正案の今国会成立を目指しており、小幅の会期延長を含め対応を迫られそうだ。(共同)