Tuesday, June 06, 2017 11:05 AM
THAAD、年内不可能に 韓国、環境評価で時間稼ぎ
韓国の文在寅政権が、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備で、環境影響評価を理由に本格運用を1年以上先延ばしし、時間を稼ぐ姿勢を鮮明にし始めた。米韓が目指していた年内の本格運用開始は、事実上不可能になったとみられている。
THAAD配備には中国が反対し、撤去を要求。時間稼ぎは米中双方との関係悪化のリスクもはらむ。しかし文氏は選挙中から配備問題を外交の「カード」とすることで南北対話の可能性が生まれると述べており、以前から練ってきた構想を実行に移したとみられる。
韓国大統領府は5日、朴槿恵前政権が米軍に提供した南部星州の配備用地で、環境影響評価の実施を韓国国防省が不正に省略しようとした疑いがあるとし、文氏が適正な調査を行うよう命じたと発表した。(共同)
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