Tuesday, June 06, 2017 11:07 AM

ラッカ進攻作戦開始 「イスラム国」本拠地

 過激派組織「イスラム国」(IS)の壊滅を目指す米軍主導の有志国連合は6日、ISの本拠地シリア北部ラッカに迫っていた民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が、ラッカ市内への進攻作戦を開始したと発表した。米軍特殊部隊が後方支援し、有志国連合が空爆支援している。イラク北部モスルでもIS掃討が大詰めを迎えており、二大拠点の奪還を目指す軍事作戦が最終段階に入った。

 ただISはラッカ市内で多数の市民を「人間の盾」としており、市街戦による巻き添えや、包囲戦による人道危機が懸念される。シリアのアサド政権軍や、これを支援するロシア軍などとの協調も進んでおらず、作戦は長期化する恐れもある。

 シリア人権監視団(英国)のアブドルラフマン代表は6日、共同通信に対し、SDFの一部部隊がラッカ市内への突入作戦を開始したと語った。SDFも同日、ラッカ近郊で記者会見し作戦開始を宣言した。(共同)