Tuesday, June 06, 2017 5:42 PM

「テロリストになりたい」 英実行犯の1人、監視対象

 ロンドン中心部で起きたテロ実行犯の1人のモロッコ系イタリア人、ユセフ・ザグバ容疑者(22)が昨年、シリアに渡航しようとして拘束された際、「テロリストになりたい」と告白していたことが6日分かった。イタリアのメディアが報じた。同国では監視対象で、英情報局保安部(MI5)にも通知していたという。

 ANSA通信などによると、ロンドン在住のザグバ容疑者は昨年3月、母親の家に近いイタリア北部ボローニャの空港から、トルコ経由でシリア入りを試みたとしてイタリア当局に拘束された。その際、テロリスト志願だと明かしたため携帯電話などが押収されたが、証拠不十分で訴追されず釈放された。

 ザグバ容疑者はそれ以降、母親の元に3回戻っており、滞在中は警察当局が行動を監視していた。父親はモロッコ人、母親はイタリア人で、本人は20歳までモロッコに在住していた。母親は離婚後、イタリアに戻ったという。(共同)