Wednesday, June 07, 2017 11:10 AM

法令順守強化の新組織設立 スポーツ界の不祥事防止

 国内スポーツ界の不正や不祥事を防止するため競技団体などの組織強化を促す目的で「スポーツ・コンプライアンス教育振興機構」が4月に設立された。2020年東京五輪・パラリンピックに向けてスポーツ団体のコンプライアンス(法令順守)強化を図る国と連携し、法令順守を担う人材の育成を行うほか、将来的には団体の取り組みを評価、認証する制度の導入も目指す。

 スポーツ界ではスノーボードの未成年による大麻、飲酒問題やテニスの八百長問題など不祥事が後を絶たない。20年東京大会の開催国として日本オリンピック委員会(JOC)や日本体協などと協力して競技団体を支援し、スポーツの価値を守る狙いがある。

 選手、関係者への教育、研修などを行う「コンプライアンス・オフィサー」の育成や資格認定のほか、不祥事が起きた際の処分の基準を示すなど競技団体からの相談にも対応する。(共同)