Wednesday, June 07, 2017 11:14 AM

慰安婦合意「拘束力ない」 聴聞会で韓国外相候補

 韓国の文在寅大統領が外相候補に指名した康京和・前国連事務総長特別顧問は7日、国会の人事聴聞会で、従軍慰安婦問題を巡る日韓合意について「(日韓の)両外相が口頭で発表したもので、法的拘束力はない」と指摘した。また「(日本の)法的責任と賠償が不明確で、不十分だ」とも述べた。

 韓国政府は1月、合意を巡る国内の訴訟で、合意は法的拘束力を持つ協定ではないとする書面を提出したことがある。ただ書面では、日本との「公式の約束」であり、誠意を持って履行する必要があるとも説明した。

 康氏は7日、元慰安婦から贈られたという問題解決を訴えるバッジを着けて聴聞会に臨み、合意の一部を「軍事的合意にでも出てくるような話」と強く批判した。真意は不明瞭だが「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した箇所を、被害者らに解決を迫る強圧的なものと捉えているもようだ。(共同)