Wednesday, June 07, 2017 11:16 AM

作業員4人が内部被ばく 国内最大級2万2000ベクレル

 日本原子力研究開発機構の「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)で6日、男性作業員5人に放射性物質が付着した事故で、50代の機構職員の肺から2万2000ベクレルの放射性物質プルトニウム239が計測されたことが7日、分かった。他の3人の肺からも最大で1万4000〜5600ベクレルが測定され、計4人が内部被ばくしていることが判明。残る1人も内部被ばくの疑いが濃厚としている。

 いずれも放射性物質を吸い込んだとみられる。機構によると、国内で過去最大級の内部被ばく事故で、専門家は「発がんリスクが上がる」と述べた。

 5人には特段の症状は出ていないが、放射性物質の体外排出を促す薬剤を投与された。放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)の医療施設に搬送され、当面入院し、薬剤投与を続ける。原子力規制委員会は現地に保安検査官を派遣、保安規定違反の有無の確認を進めている。(共同)