Wednesday, June 07, 2017 11:16 AM

「司法妨害」の判断回避か 議会証言で前FBI長官

 米主要メディアは6日、トランプ大統領に解任されたコミー前連邦捜査局(FBI)長官が8日の上院情報特別委員会公聴会で、トランプ氏がロシアによる米大統領選干渉疑惑を巡り捜査妨害を図ったかの判断に関して言及を回避する見通しだと報じた。コミー氏に近い関係筋の話としている。

 公聴会では、トランプ氏がコミー氏に側近の捜査中止を要請したかが焦点となる。コミー氏の証言次第では、トランプ氏が捜査機関トップに圧力をかけた司法妨害の疑いが強まることになり、政権への打撃は避けられない。

 コミー氏は解任に至った経緯などを明らかにする意向とされるが、モラー特別検察官が統括する捜査に支障が生じないよう司法判断に関わる発言は控える可能性がある。トランプ氏は6日、コミー氏の「幸運を祈る」と記者団に語った。(共同)