Thursday, June 08, 2017 10:51 AM

開学時期、公表前に共有か 内閣府と愛媛県今治市

 政府の国家戦略特区を活用した獣医学部新設計画を巡り、学校法人「加計学園」(岡山市)が新設を予定する愛媛県今治市が、「2018年4月開学」の方針が公表される約3カ月前の昨年8月、この時期を記したスケジュール表を作り、内閣府に送っていたことが8日、分かった。開学時期の認識を共有していたとみられる。文書を入手した自由党の森裕子参院議員が明らかにした。

 内閣府は昨年11月に獣医学部新設のパブリックコメント(意見公募)を実施し、初めて開学予定時期を公表したと説明。「事前に今治市や加計学園に伝えていない」としていたが、今回の文書によって内閣府が今治市と開学時期を調整していた可能性が浮上し、学園前提に計画が進められたとの疑惑が強まった。

 今治市は8日、取材に「スケジュールは市が想定する案として作成し、内閣府の担当者に送付した」と回答。広島県の担当者も「今治市と共同で作成し、内閣府に送った」と説明している。(共同)