Friday, June 09, 2017 5:46 PM

英首相、主要閣僚を留任 離脱交渉控え混乱収束狙う

 英国のメイ首相は9日、自身が率いる与党保守党の過半数割れとなった総選挙結果を受け、欧州連合(EU)離脱交渉を担うデービス離脱担当相、ジョンソン外相ら主要5閣僚の留任を決めた。一部報道で総選挙後に交代ともされたハモンド財務相も留任。19日に予定されているEUとの離脱交渉を控え、混乱の収束を狙ったとみられる。他の閣僚は10日以降に発表する見通し。

 ハモンド氏は声明で、再任に喜びを示し「英国の繁栄に向けたEU離脱交渉に臨むことができる」と意気込みを示した。

 メイ氏は9日、BBC放送などに、政権維持に向けて協力関係構築を目指す北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)について「長年にわたり強力な関係を築いており、英国全体の利益のために協力できると確信している」と述べ、期待を示した。(共同)