Friday, June 09, 2017 5:48 PM

早急な英離脱交渉開始を EU首脳「明朝からでも」

 英総選挙で与党保守党が過半数割れしたことを受け、欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は9日、訪問先のプラハで記者団に対し、19日にも開始予定のEU離脱交渉を「これ以上遅らせる」ことがないよう、英国にくぎを刺した。

 EU基本条約は交渉期間を離脱通知日から2年と規定。英国がEUに通知した3月29日が起点だが、メイ首相が総選挙実施を決めたこともあり、2カ月以上交渉に入れないままだ。ユンケル氏は、EU側は「明朝9時半からでも交渉が始められる」と述べ、準備万端だと強調した。

 トゥスクEU大統領は9日、「交渉をいつ終わらせなければならないかは分かっている。『交渉なし』『合意なし』とならないようベストを尽くそう」とツイート。メイ政権の弱体化などから交渉が進まず、合意に至らない懸念を抱いていることを改めて示した。(共同)