Monday, June 12, 2017 11:14 AM

慰安婦合意「日本努力を」 文大統領、首脳往来に意欲

 安倍晋三首相の特使として韓国を訪問中の自民党の二階俊博幹事長は12日、文在寅大統領とソウルの青瓦台(大統領官邸)で会談した。文氏は、慰安婦問題を巡る日韓合意について「韓国国民と、誰よりも元慰安婦は受け入れられない」と強調。日韓の歴史問題に関し「(解決には)日本が韓国国民の心情をくみ取ろうとする努力が重要だ」と指摘した。日韓首脳が頻繁に往来して会談を重ねる「シャトル外交」の復活に改めて意欲を示した。

 韓国大統領府と二階氏の同行筋が明らかにした。文氏は、慰安婦問題について「日韓関係の他の分野の発展を阻害してはならない」とも述べ、歴史問題を分離させて対応すべきだとの考えを表明。「問題を直視しつつ、実用的なアプローチで未来志向のパートナーへと発展できることを希望している」とも語った。

 二階氏は「韓国と日本の繁栄のために、両国の心ある政治家は協力し合わなければならない」と強調。首相の親書を手渡した。両首脳の初会談や日中韓首脳会談の早期開催に向けた地ならしを図る狙いがある。(共同)