Monday, June 12, 2017 11:15 AM

北朝鮮の核「深刻な懸念」 IAEA理事会で天野氏

 国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が12日、ウィーンで始まった。天野之弥事務局長は冒頭演説で、北朝鮮の核開発に「深刻な懸念」を示し、核放棄などを求めた国連安全保障理事会の決議を順守し、IAEAの査察を受け入れるよう求めた。理事会の日程は5日間。

 理事会では北朝鮮の核開発や弾道ミサイルなどの発射実験に対し、日本をはじめ各国から非難が相次ぎそうだ。天野氏は演説で「北朝鮮の核計画検証に不可欠な役割を果たすため、準備をさらに進める」と述べ、いつでも査察が実施できるよう態勢を一層強化する考えを強調した。

 15日にニューヨークで始まる核兵器禁止条約の制定交渉にIAEAが招かれたことも明らかにし「全ての要因を検討して(交渉の)議長に返答する」と述べた。(共同)