Monday, June 12, 2017 11:16 AM

大統領の直接電話は不適切 罷免された元米検事

 ニューヨーク連邦地検の検事を務め、3月にトランプ大統領から罷免されたプリート・バララ氏は11日のABCテレビの番組で、トランプ氏から直接電話を受けていたと明らかにし、さまざまな捜査を担う検事に対する接し方として「不適切」だったとの考えを示した。

 トランプ氏が3月、連邦捜査局(FBI)長官だったコミー氏に電話し、ロシア疑惑が大統領職務遂行の上で障害だと不満を吐露したことなどは「既視感がある」と指摘。大統領は捜査幹部に直接意見すべきではないとし、トランプ氏による捜査妨害の可能性は調べるべきだと語った。

 バララ氏は、トランプ氏が昨年の大統領選勝利後に次期大統領の立場で2回電話をかけてきたと明かし「個人的関係の構築を狙っているように思えた」と振り返った。大統領就任後に3回目の電話があったが、不適切だと感じたため、かけ直さなかったという。(共同)