Monday, June 12, 2017 5:50 PM

西部高裁も入国規制認めず 米大統領令「根拠示さず」

 イスラム圏6カ国からの入国を規制するトランプ政権の新たな大統領令を巡り、サンフランシスコ連邦高裁のシアトル支部(ワシントン州)は12日、ハワイ州のホノルル連邦地裁が出した一時差し止め仮処分命令を支持する決定を出した。

 同支部は、入国規制は米国の安全保障のためだとする政権側の主張について、6カ国からの入国を認めることが米国の安全を害するという「理論的根拠を示していない」と指摘。現在の入国審査では不十分だとする理由も説明していないと述べた。

 南部バージニア州のリッチモンド連邦高裁も5月25日、新たな大統領令について、憲法で禁じられた特定宗教への差別に当たるとして一時差し止めを支持しており、今回の決定は政権にとってさらなる打撃となった。(共同)