Tuesday, June 13, 2017 10:50 AM

入国規制の攻防、最高裁へ トランプ氏の重要公約

 イスラム圏6カ国からの入国を制限する新大統領令を一時差し止めた米連邦地裁の判断を連邦高裁が12日、再び支持したことを受け、トランプ大統領が重要公約に掲げる入国規制を巡る司法の攻防の舞台は最高裁に移る。保守化が進む「合衆国憲法の番人」の判断に関心が集まっている。

 新大統領令では、5月25日にバージニア州の連邦高裁がメリーランド連邦地裁の一時差し止めの仮処分を支持。ホノルル連邦地裁の仮処分を維持した12日のサンフランシスコ連邦高裁シアトル支部の決定は、執行停止を決めた2例目の控訴審判断となった。セッションズ司法長官は声明で「最高裁での(下級審判断の)見直しを求める」と徹底抗戦の構えを示した。

 政権は最高裁に不服申し立てをしており「大統領には安全保障上、入国を規制する権利がある」として、最高裁が夏の休廷期間に入る今月下旬までに2地裁が出した仮処分の停止を求めている。(共同)