Tuesday, June 13, 2017 1:11 PM

海外資本のNGO管理強化 ハンガリー、ソロス氏狙い

 ハンガリー議会は13日、海外から年間720万フォリント(約290万円)以上の資金を受ける非政府組織(NGO)に対し、裁判所への登録のほか、サイトや出版物に資金受け取りの事実を記載するよう義務づけるなど管理を強化する法案を可決した。AP通信が伝えた。

 オルバン政権は、ハンガリー出身の米著名投資家の大富豪ジョージ・ソロス氏が支援する人権団体などを国家の利益に敵対する「外国のスパイ」と批判。同法は年間50万フォリント超の資金を拠出する外国のスポンサーの名前も列挙するようNGOに義務づけた。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはNGOに汚名を着せるなどして「国内の批判的な声を封じ込めることが目的だ」と非難した。(共同)