Wednesday, June 14, 2017 10:44 AM

経済アピールで疑惑隠し トランプ氏、支持低迷懸念

 ロシアの米大統領選干渉などを巡る疑惑「ロシアゲート」に米政権が揺れる中、支持率低迷を懸念するトランプ大統領は経済政策で成果を上げているとアピールし、国民の目を疑惑からそらすのに躍起だ。13日には共和党議員との会合で失業率低下など経済が好転していると主張し、4〜6月期の国内総生産(GDP)は「驚くほど良いだろう」と予測。重要公約である前政権の医療保険制度改革(オバマケア)見直しへの意欲も強調した。

 トランプ氏は13日、長女で大統領補佐官のイバンカさんやアコスタ労働長官らとウィスコンシン州を訪問。イバンカさんが担当する職業訓練制度の充実に向けた取り組みを誇示した。重要公約である雇用対策で人気のあるイバンカさんを活用し、政権のイメージ浮揚につなげる狙いとみられる。

 トランプ氏は先週を「インフラ・ウイーク」と称し、社会基盤の整備強化への姿勢を訴えた。今週は「職場発展ウイーク」と位置付け、イバンカさんと米企業首脳らとの意見交換会や労働政策に関する発表などを予定している。(共同)