Thursday, June 15, 2017 10:33 AM

有志国空爆で300人死亡 過剰な攻撃と国連調査委

 国連人権理事会が任命したシリア内戦に関する国際調査委員会のピネイロ委員長は14日、シリア北部ラッカで米軍主導の有志国連合の空爆により「3月21日以降、300人以上の市民が死亡した」と述べた。ジュネーブで記者団に語った。

 ラッカでは有志国連合による過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦が本格化。ピネイロ氏は、一般市民はISに「人間の盾」にされている可能性があり、「過剰な攻撃で危険にさらされている」と警告した。死者のうち約200人は1回の空爆での犠牲者だという。

 ピネイロ氏はこれに先立ち、人権理の会合で演説し、有志国連合の空爆で「驚くほど多くの市民の生命が失われている」ばかりか、16万人が避難民となったと指摘した。(共同)