Thursday, June 15, 2017 10:35 AM

半導体売却先を来週選定 東芝、詰めの協議

 東芝は15日、社内外の取締役らによる経営会議を開き、半導体子会社の東芝メモリ(東京)の売却に向けた詰めの協議に入った。来週中に売却先を選ぶ方針で、合弁相手のウエスタン・デジタル(WD)との対立がある中でぎりぎりの調整を進める。

 WDは14日(日本時間15日)、売却中止を求めて米国の裁判所に提訴したと発表した。一方、産業革新機構や米ファンドで構成される日米連合に合流して買収する軟着陸の道も残しており、WDの動向が焦点となる。

 日米連合案は経済産業省が主導してまとめた。当初は米ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)との連携を探ったが、投資回収の条件などが折り合わず、同じく米ファンドのベインキャピタルを優先することにした。買収額も東芝が希望する2兆円へ上積みする方針だ。KKRが残る可能性もある。(共同)