Thursday, June 15, 2017 10:38 AM

天下り違反疑い12省庁27件 現職関与、利害関係先も

 内閣人事局は15日、天下りに関する全府省庁調査で、少なくとも12の省庁が関わる再就職規制違反の疑い事例が、計27件判明したと発表した。再就職に省庁の現職職員が関与したケースが25件、再就職者が在職中に利害関係のある団体に求職活動をしたケースが2件あった。文部科学省で問題となった組織的な違反事案は「確認できなかった」としたが、不正事案の再発防止に向け、再就職届け出制度の抜本見直しなどを検討する方針を示した。

 調査結果は同日、内閣府の再就職等監視委員会に提出。監視委が今後詳細を調べる。

 調査報告書では、関係府省庁名や再就職先、関与が疑われる職員名など各事案の詳細を明らかにしていない。山本幸三国家公務員制度担当相は「まだ疑いの段階で、監視委で結論が出てからはっきりする」と説明した。首相官邸で記者団に述べた。(共同)