Thursday, June 15, 2017 6:17 PM
米上院、制裁強化法案可決 ロシアとイランに圧力
米上院本会議は15日、ロシアとイランに対する制裁強化法案を98対2の賛成多数で可決した。昨年の米大統領選への干渉を目的としたサイバー攻撃などを批判しロシアへの新たな制裁を促したほか、イランの弾道ミサイル開発を担う個人・団体を対象とした。法案成立には下院での承認と大統領の署名が必要になる。
14日に上院が承認したロシアに対する制裁強化案を取り込んでおり、対ロ制裁解除には議会の審査を義務付け、トランプ政権による拙速な対ロ接近をけん制した。
トランプ政権は「地域の安定を脅かす」とイランの弾道ミサイル開発などを強く非難する一方、ロシアに対しては「従来の制裁で十分」(ホワイトハウス)と説明。テロ掃討での協力強化などを念頭に慎重な姿勢を示しており、今回の法案には困難な対応を迫られることになりそうだ。(共同)
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