Friday, June 16, 2017 10:47 AM

史上最高額議会選に注目 米共和牙城で民主に勝機

 長年、共和党の牙城だった米連邦下院ジョージア州第6選挙区補選の決選投票が20日に行われる。来年の中間選挙を占う試金石と位置付けられ、トランプ政権への不満を追い風に民主党候補が草の根の献金を集める一方、危機感を覚えた共和党は巨費を投入。「米史上最も高額な議会選」(米メディア)に注目が集まっている。

 同区選出のプライス氏がトランプ政権の厚生長官に就任したことに伴う選挙で、民主党新人のジョン・オソフ氏とジョージア州高官を務めた共和党のカレン・ハンデル氏の対決。同区では、1979年から40年近くも共和党が議席を守ってきた。

 「トランプを怒らせろ」をスローガンに掲げるオソフ氏は4月の第1回投票で48%を得票し、10人以上のライバルを圧倒。50%に届かず決選投票になったが、全米各地の保守色が強い地域で、共和党支配を突き崩す「先兵」になると熱い期待が寄せられている。(共同)