Friday, June 16, 2017 10:50 AM

タカタ、民事再生法申請へ 負債1兆円、製造業最大

 欠陥エアバッグのリコール(無料の回収・修理)問題で経営難が続くタカタが、民事再生法の適用を月内にも東京地裁に申請する方向で最終調整に入ったことが16日、分かった。負債総額は1兆円を超える見込みで、製造業の経営破綻としては戦後最大となる。タカタは米自動車部品会社の支援を受け、事業を継続しながら再建を目指す。

 タカタは、健全な事業を「会社分割」の手法で新会社に移すことも含め検討を進めている。新会社は中国企業傘下のキー・セーフティー・システムズ(KSS)の支援下で自動車メーカーへの製品供給を続ける。

 米国の中核子会社TKホールディングスも、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請する方向だ。欠陥エアバッグのリコール問題の処理は今後、裁判所の管理下で進められることになる。(共同)