Friday, June 16, 2017 5:52 PM

事件前日も米大統領批判 「反トランプ」見方強まる

 米共和党のスカリス下院議員が銃撃された事件で、連邦捜査局(FBI)は、トランプ共和党政権に対する嫌悪感が容疑者を犯行に駆り立てたとの見方を強めている。16日付ワシントン・ポスト紙は、容疑者が事件前日にもトランプ大統領を痛烈に批判していたと報じた。

 警察官との銃撃戦の末に死亡したジェームズ・ホジキンソン容疑者は13日、車のタイヤに空気を入れようと訪れた自動車整備工場で工場責任者と雑談した際、トランプ氏を口汚くののしり、「米史上、誰よりも」トランプ氏が米国を駄目にしたと不満を爆発させたという。

 14日の事件の際、スカリス氏は腰に銃弾を受けた。骨盤が砕かれ、内臓を損傷。出血が激しく、搬送先の病院の医師は16日、大量の輸血をしたと説明した上で、容体は安定していると述べた。(共同)