Friday, June 16, 2017 5:54 PM

物価に懸念、利上げ待つべきだった ミネアポリス連銀総裁

 ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁は16日、今週開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げに反対票を投じたことについて「物価の見通しを実際のデータに即して決めているのであれば、今週は利上げをすべきではなかった」とするコメントを発表した。

 足元でコアインフレ率の伸びが鈍っていることを挙げ、こうした現象が一時的なものか見極めるのに十分なデータが手に入るまで、利上げを待つべきだったとした。

 総裁は、労働市場が引き締まれば、人材獲得競争が激しくなり、賃金上昇につながるという考え方を信じていると強調。企業がコスト増加分を製品の値上げで回収しようとして、物価全体を押し上げるとの理屈も「直感的にその通りだと思う」とした。ただ「残念ながらデータはそのような物語を支持していない」とも言及。連邦公開市場委員会(FOMC)は物価の先行きを「読み間違えている可能性があるとした。(共同)