Monday, June 19, 2017 10:36 AM

加計答弁「深く反省」 首相、支持率急落で低姿勢

 安倍晋三首相は19日夕、通常国会閉会を受けて官邸で記者会見し、「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画などを巡る国会答弁に関し「印象操作のような(野党の)議論に強い口調で反応した私の姿勢が、政策論争以外の話を盛り上げた。深く反省する」と述べた。政府対応などが影響し内閣支持率が急落したことを踏まえ、低姿勢を強調した格好だ。内閣改造・自民党役員人事を検討していることを表明。人材投資など「人づくり改革」を進める担当閣僚を置く考えも示した。

 会見冒頭で首相は、18日に閉会した通常国会を振り返り「建設的な議論とは、かけ離れた批判の応酬に終始した。国民の皆さまに大変申し訳なく感じている」と陳謝。加計学園問題の記録文書に関する調査で政府対応が二転三転し、政府への国民の不信感を招いたことも認めた。同時に「指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たしていく。国会の閉会、開会にかかわらず、分かりやすく丁寧に説明していきたい」と訴えた。

 獣医学部新設に関し「専門家の育成は喫緊の課題で、そうした声に応えるのはゆがんだ行政を正すものだ」と述べ、引き続き岩盤規制改革を進めていくと説明。民進党が国家戦略特区制度を停止する法案を国会に提出した経緯に触れ「改革を後退させようとするもので大変残念だ」として、同党を批判した。(共同)