Tuesday, June 20, 2017 11:36 AM

日米協定、長期延長求めず 原子力交渉、自動更新軸に

 来年7月に30年の期限を迎える日米原子力協定に関し、政府は20〜30年の長期間の延長を求めず、期限を示さないで更新する「自動延長」を軸に交渉する方針であることが20日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。

 米側の交渉体制が整っておらず、期限内に本格的な改定で合意するのは難しいため。核燃料サイクル実現の見通しが立たない中、本格交渉に入れば、核兵器に転用できるプルトニウムの管理などで米側から厳しい条件を求められる可能性もあり、手続きが容易な自動延長にとどめたい思惑もあるとみられる。

 政府は米側の体制が整った後、長期間の延長を含む改定交渉も検討するが、難航が予想されることから、米側の出方を見極めたい考えだ。(共同)