Tuesday, June 20, 2017 11:38 AM

米、北朝鮮渡航禁止を検討 トランプ氏「悲劇防ぐ」

 米政府は19日までに、北朝鮮による米市民拘束を防ぐため、観光目的での渡航禁止など対策の検討に乗り出した。北朝鮮が昏睡状態で解放した米国人大学生オットー・ワームビア氏(22)が死亡したことを受け、米国内では反発が強まっており、トランプ大統領は19日、「法の支配や人間性を無視する政権に無実の人々が捕らわれる悲劇を防ぐ」と決意を強調した。

 米政府は、北朝鮮に核放棄を迫るため圧力強化を図る中、北朝鮮が拘束した米市民を「人質」として交渉材料に使うことを警戒。ティラーソン国務長官は「北朝鮮に不当に拘束した責任を負わせる」と述べた。

 国務省によると、北朝鮮は過去10年に少なくとも16人の米国人を拘束。今も残る3人のうち2人は今年4月から5月にかけて相次ぎ拘束されており、国務省のナウアート報道官は今月15日の記者会見で、省内で渡航規制の検討が4月ごろ始まったと説明した。(共同)